ブースターにもなるローズヒップオイルの使い方と順番。

ローズヒップとは?
みなさん一度は聞いたことがあると思います。ローズヒップティーやローズヒップオイルを連想されるのではないでしょうか?ビタミンが豊富に含まれているので、サプリメントも発売されています。

バラの花が咲いた後になる「赤い実」のことを「ヒップ」と呼びます。「ヒップ」と聞くとついお尻を想像してしまいますが、ここでは全く関係なく、由来の方は、古い英語の「野ばら=hiopa」を意味すると言われています。どんなバラの実でも食用に利用できるわけではなく、主に、ドッグローズやハマナスと言われるごく一部の種類、ワイルドローズの実のみ食用に利用されるので、なかなか希少価値が高いのです。

ローズヒップティーとは、ローズヒップの実を乾燥させ、お茶用に加工されているものです。乾燥させたものは、サプリメントにも利用されます。

次にローズヒップオイルとは、天然100%のフェイシャルオイルとして長年人気の美容オイルです。こちらもワイルドローズですが、ローズヒップの種子から抽出精製されたオイルとなりますので、ローズヒップシード(種)オイルとも呼ばれます。ローズヒップシードと書かれていない商品は偽物だというブログ等も見かけますが、一般的には「ローズヒップオイル」。これが、ワイルドローズの種子オイルです。

ローズヒップオイルとは

学名:Rosa canina
分類:バラ科バラ属
植物:野ばら(ワイルドローズ)
部位:種
抽出方法:圧搾法

限られた品種の、ほんの小さな種をよりすぐって抽出精製されるローズヒップオイルなので、とても希少なオイルです。せっかく使うなら、より有効的に使いたいですよね?ここでは、ローズヒップオイルの特徴と、具体的なローズヒップオイルの使い方、順番などを詳しくご紹介します。

ローズヒップオイルの特徴

ローズヒップオイルは、抗酸化作用の高い成分が豊富ということで有名です。ビタミン含有量も高く、さらに減少することによって老化の原因になってしまう、体内では作り出せない必須脂肪酸という、大切な美容成分がたっぷり含まれています。

通販などで購入できるので手軽で、その美容成分のパワーを考えるとコストパフォーマンスも良いローズヒップオイルですが、特徴として、「酸化が早い」ということがあります。通常は15ml~45mlほどの遮光ガラスのボトルで販売されているので、毎日のスキンケアに取り入れていれば、酸化する前に使い切ることができます。ただ、独特な香りがあるために、酸化していると勘違いしてしまったり、毎日使わずに時間が経過すると、実際に酸化してしまうこともあるので、注意が必要です。

ローズヒップオイルの酸化について、こちらで詳しく書いていますのでぜひご覧ください。

酸化しやすいローズヒップオイル,少しのコツで使い方は簡単!

2020.10.31

ローズヒップオイルのデメリットのイメージとして、「光毒性がある」というものも聞きます。

ローズヒップオイルは光毒性があるため昼間は使わない方が良いという記事を見かけますが、これは全く根拠がありません。ローズヒップオイルを全てのスキンケア商品に使う有名メーカーに問い合わせたところ、”ローズヒップオイルが日焼けを促すことはない”とのことです。

ローズヒップオイルで有名なニュージーランドのブランド、TRILOGY(トリロジー)の方も、朝晩の使用を推奨しています。

ローズヒップオイルの効能は?

まず、100%ピュアのローズヒップオイルの一番有名な効能は、
”保湿力”そして、”毛穴を目立ちにくくさせる(肌をふっくらさせる)”。
”肌の傷を修復させる””ニキビ改善””美白効果””しわの改善”ということも一般的に謳われていますが、それらを実感するにはある程度の時間と、それがローズヒップオイルによる効果だと言い切れる検証が必要かと思います。スキンケア商品を使って、あっという間に肌のお悩みを改善させることは、まず無理がある、のが正直なところではないでしょうか?

ここでは、ローズヒップオイルを使ってすぐに実感できる”一日持続する肌のしっとり感””肌のふっくら感”に注目します。
その二つの効果は充分な手応えあり!とおすすめできますので、それらをより実感頂けるおすすめの使い方も紹介致します。美肌の原点は肌の保湿にあり!と言われますから、常に肌のしっとり感が続くように改善されていくと良いですよね。

毎日のスキンケアに有効な使い方と順番

1.ローズヒップオイルを化粧水の後に使う

順番 使う物 得られる効果
1 クレンジングや洗顔 肌のクレンズ
2 お持ちの化粧水 水分を与える
3 ローズヒップオイル 美容液効果
4 保湿クリーム 保湿

洗顔後、お肌を化粧水で整えてからローズヒップオイルを散布する。
この使用方法の場合、化粧水で水分を与えてから、ローズヒップオイルで保湿のイメージです。

オイリー肌で、オイルを洗顔後すぐに肌に散布することに抵抗がある方は、この方法でスキンケアを行っていることが多いです。

毎朝、毎晩の洗顔後、化粧水でお肌を整える。このルーティーンが気に入っている方もこの順番で大丈夫です。化粧水の後に使うことは全く問題ありませんので、整えたお肌に1〜2滴優しく伸ばしてあげてください。ローズヒップオイルによって水分の蒸発をも防ぐことができます。オイリー肌の方でも、乾燥する季節は、最後に保湿クリーム等で保護してあげることをオススメします。

2・洗顔後、すぐにローズヒップオイルを散布する

順番 使う物 得られる効果
1 クレンジングや洗顔 肌のクレンズ
2 ローズヒップオイル ブースター&美容液効果
3 化粧水 水分を与える
4 保湿クリーム 保湿

洗顔後、タオルドライした後の肌に、ローズヒップオイル。

洗顔後の乾燥した肌にオイル?!と思われるかもしれません。
これは肌質関係なくオススメですが、特に乾燥肌の方は、保湿力のあるローズヒップオイルで守備を固めるイメージです。化粧水などをさらに浸透させるブースター効果も得られます。

乾燥の季節は、一度この方法でスキンケアをすると、その日一日持続する肌のモチモチ感が忘れられず、ローズヒップオイルを使わなかった日と比較してしまうようになるでしょう。

3・クマやくすみにオススメ:目元、口元の集中マスクとして

よく動かす顔の部分である、目元、口元に、集中的にローズヒップオイルを使います。
普段通りのスキンケアをし、保湿クリームの前に軽く指先で部分的にプッシュするような感じで肌に浸透させるか、ホットタオルで目元口元を温めて浸透を促すこともお勧めです。

部分的に使うならば顔全体に使った方が良いのでは?と正直思いますが、顔全体に使うとベタつく。と感じられる方がたまにいるので、そのような方にオススメです。

4・重度の乾燥肌の方にオススメ:ホホバオイルとローズヒップオイルの併用

順番 使う物 得られる効果
1 クレンジングや洗顔 肌のクレンズ
2 ホホバオイル ブースター
3 化粧水 水分を与える
4 ローズヒップオイル 美容液効果
5 保湿クリーム 保湿

オイルとオイル?!と思われるかもしれませんが、これは乾燥肌がひどい方には有効です。
洗顔後タオルドライをした肌に、ホホバオイルを少量優しく伸ばします。べったりつける必要はありません。その後、化粧水をたっぷり。化粧水が浸透したら、また化粧水を。好きなだけ化粧水を浸透させましょう。最近流行の、韓国のセブンスキンメソッドをホホバオイルとローズヒップオイルの間で行っても、もちろん大丈夫です。ホホバオイルのブースター効果で、化粧水をよく浸透させてくれると言われています。その後に保湿をかねてローズヒップオイルを散布しましょう。

その後はあまりたくさんのアイテムを使うのも良くないですで、ご自身が普段使っている保湿クリームなどで、整えれば十分です。
ホホバオイルに日焼け止め効果があると思っている方もいるようですが、そのような効果はありませんので、一年を通して日焼け止めを塗りましょうね。

5・すっきりしない日にオススメ:ホットタオルでじんわり自宅エステ

部分的にホットタオルをするならば、顔全体にしてしまおう!という筆者のような面倒くさがり屋さん(=いえいえ、効率はより良いと思いますよ^^)は、フェイスタオルをよく濡らし、ビニール袋に入れて電子レンジで温めます。湯気で火傷をしないように気をつけながら取り出し、顔全体にたっぷりローズヒップオイルを塗り、顔全体を覆って20秒〜30秒待ちましょう。タオルが冷えますので、再度温めて繰り返しましょう。顔の血色が一瞬で良くなります!これをした後には、毛穴が目立ちにくくなるので、絶対に試して頂きたい方法です!

まとめ

乾燥する時期や季節の変わり目などだけでなく、一年を通して使って頂きたいローズヒップオイル。40代に入ってぐっと老化が気になってモチベーションも下がってしまうこともあるかと思いますが、ちょっと肌の調子がいいな。の積み重ねがとても大事です。

日々のスキンケアに手軽に取り入れながら、時間のある時に自宅エステをするのも良いですね!

参加しやすいローズヒップオイルの記事もどうぞご覧ください。